皆さんは朝ごはん、ちゃんと食べてますか?
朝ごはんをきちんと食べることは、受験生にとっても、社会人にとっても必須だと思っています。
単純に朝ごはんをきちんと食べている子供の方が成績が良いというデータもありますが、朝ごはんを食べないと勉強に支障をきたすと個人的には考えています。
実際に農水省のホームページでは「朝食をきちんと食べる習慣のある学生ほど、テストの正答率が高いそんな傾向があることをご存知ですか?
脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖。めざましごはんでしっかりエネルギーをチャージして、仕事・勉強にがんばりましょう。」とあります(農水省ホームページ、めざましデータBOXより)。
でも、「朝食をきちんと食べる習慣のある学生ほど、テストの正答率が高い」ことを「朝ご飯を食べると成績がアップする」と受けとっている人が多いんじゃないでしょうか?
そもそも農水省のホームページにあるように、脳はグルコースを利用して動いていますから、朝にきちんとグルコースを摂取し、脳が働きやすくすることは、単純に脳が普通のパフォーマンスをしたと捉えるべきだと思うのです。
ちょっと、わかりにくかったですかね。
車で考えてみましょう。
車のエネルギー源はガソリンで、運転前にガソリンを補給すると車が普通に走ります。
この場合、誰も車のパフォーマンスが上がったとは思いませんよね?
普通に車が走っただけだと思うはずです。
要するに、朝ごはんを食べることでパフォーマンスが上がると捉えるのではなく、データの解釈としては「朝ご飯を食べないと、普通のパフォーマンスもできず、パフォーマンスが低下しちゃうよ、だからちゃんと食べようね」と捉えるべきなんじゃないでしょうか?
データ的には朝ご飯を食べていて成績が良かったグループの学生は普通のパフォーマンスを発揮できた人たちで、朝ごはんを食べなかった学生は自分の持っている能力をほとんど発揮できなかった人たちというふうに考えるべきだと思うんです。
どっちでもいいんじゃん、って言われちゃいそうですが、これって結構重要なことだと思うんですよね。
世の中にはこれをやると「プラスになること」と、これをやると「マイナスになること」があるように思います(一般的には、プラスになることが着目されて、マイナスになることは見向きもされない傾向があるんですけど)。
大事なのはマイナスになるようなことをしないで、かつプラスになるようなことをすることです(そすうればプラスですよね)。
でも一生懸命自分にプラスになるようなことをやってても、同時にマイナスになるようなことをやってたら、プラスマイナス「ゼロ」になっちゃいませんか?(下手したらマイナスになっちゃう?)。
巷には、このプラスになることと、マイナスになることを同時にやっているってヒト、結構いますよね。
例えば、「タバコを吸う人が空気清浄器を購入する」とか、「ダイエット目的で食事制限してるけど、通勤・通学・買い物は自転車」とか、「お肌に良い食べ物を食べるように気を付けているけど、毎日の紫外線照射には無頓着」とか、挙げたらきりがありません。
国家試験の勉強してるけど、朝ごはん食べません。ってどう思いますか?
自分がプラスになるように勉強してるのに、それを台無しにするようなマイナスになることをやってるってことになりませんか?
スポーツ選手が食を気にする、栄養管理をする、というのは当たり前だと思いますよね。
「勉強は脳のスポーツ」なんです、だから勉強の選手が食を気にする、栄養管理をするのも当たり前なんです。
当たり前である朝ごはんも食べず、その重要性もわからないで、ただ闇雲に勉強しても、思うように成績は伸びません。
しっかりと朝ご飯を毎日食べ、体に栄養をつけ、そして勉強をするから結果が出るんです。
朝ご飯をきちんと食べる習慣がついていない人は、反省をして今日からきちんと食べるようにしましょう!
最後に、少し、ひとり言をブツブツと。
冒頭で農水省のホームページの内容を紹介しましたが、「脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖」とありますけど、間違いですね。
この記述は様々な書籍やメディアでも、大変よく目にするんですけど、誰が言ったんでしょうか?
脳は確かに普段はブドウ糖(グルコース)を主要エネルギーとして利用していますが、飢餓時などで脳はケトン体をエネルギー源として利用(グルコース節約適応)できることは、糖尿病の病態生理を理解するために必須の知識です。
ちなみに筋肉などは飢餓時にエネルギー源として遊離脂肪酸を利用できますが、遊離脂肪酸は血液脳関門を通過できないため、脳は遊離脂肪酸を使えないことも大事な知識ですね。
農水省に入った獣医師は誰も間違いに気が付かないんでしょうか・・・。
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