獣医師国家試験の出題範囲に該当する科目は、そりゃあたくさんあります。
基礎系の解剖や生理に始まり、応用の内科や外科。
成績が悪い受験生にとっては、科目数だけ見ても戦意喪失になっちゃうくらい、多いんですよね。
当然、受験生も人間ですから、成績が良い人も悪い人も苦手科目、得意科目といったものが多少なりともあるわけです。
基本的に国家試験勉強は、解剖、生理、薬理、病理から開始するのが鉄則です(知らない受験生も多いので、注意しましょう)。
その次は適当に基礎科目・応用科目(臨床)を交互に織り交ぜながら、飽きが来ないように勉強しますが、
さて、そこで問題です。
本番(試験当日)までの限られた時間の中で、得意と苦手、どっちから先に手を付けるべきでしょうか?
正解は・・・
苦手科目・苦手分野から必ず先にやってしまいましょう!
これも受験テクニックの一つなんですが、意外なほど知らない受験生も多いんですよね。
っていうか、知ってても心が反抗したくなっちゃうんでしょう。
だって、苦手な科目をやるのは苦痛ですし、得意な科目をやるのは気分が良いでしょうから。
これは私も同じです。
嫌なこと、苦手なことは「後回しにしたい」「できればご容赦願いたい(逃げたい)」「勘弁してくれ」とやっぱり思っちゃいます。
実は、この人間としての感情をいかに抑制し、理論的に正しい行動できるかどうかが合否を分けるんです。
同じ出題数の科目AとBがあります。
科目Aは得意で、10問中コンスタントに平均8問は正解できます。
科目Bは苦手で、10問中5問しか正解できません。
得意科目のAをコンスタントに10問中9問正解するのと、苦手科目Bを10問中6問正解するのはどっちが簡単でしょうか。
簡単ですよね。
同じ1点を加算する勉強ですけど、苦手科目を1点加算するのは結構簡単なんですよ。
逆に8割正解できる科目を9割取る勉強は、重箱の隅までくまなく勉強しなくちゃ無理ですから、得意科目だから苦痛ではないでしょうけど、莫大な時間がかかるのは容易に想像できると思います。
経済の世界などでは「費用対効果」って言いますが、勉強の世界では「時間対効果」とか「努力対効果」とでも言えばわかりやすいでしょうか?
自分が勉強にかけた時間や努力に対して、いかに得点を加算できるかは、限りある勉強時間の中で重要なテーマであり、常に追求すべきものなはずです。
こういった理論的な考え方ができれば、感情的な好き・嫌いを排除して、苦手科目の勉強を後回しにしないはずです。
ぜひ、これから勉強する際には「時間対効果」や「努力対効果」を意識して勉強をしてみましょう!(結構、この表現流行ったりして???)
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