ウツボとドクウツボは違うから

2017年2月に実施された第68回獣医師国家試験問題の間違いについてお知らせです。

 

直近の問題なので、過去問として受験生は必ず目を通すと思いますが、間違った知識を覚えてもしょうがないので、気を付けてくださいね(Vシステムにはきちんと正しいことが解説にありますのでご安心を)。

 

第68回獣医師国家試験、実地Cの問59の図(別冊の写真)に誤りがあります。

 

正式な農水省の発表と獣医時審議会の認識では適切な問題と判断したことになっていますが、ダメなもんはダメなんです。

 

間違いは、間違いなんです。

 

「〔図59 - A, B, C, D〕の魚を喫食したことにより起こる食中毒の記述として適当なのはどれか」っていう問題で、4枚の毒魚の写真が別冊にあります。

 

ちなみにシガテラ毒魚の問題で、図Aがバラハタ、Bがオニカマス、Cがバラフエダイ、Dがウツボとなっています。

 

図Dの写真のウツボにシガテラ毒はありません。

 

シガテラ毒を持つのはドクウツボで、ドクウツボには鰓孔の周囲に大きな黒い斑があるのが特徴です。

 

しかし、Dの写真にはドクウツボの特徴がありませんので、ドクウツボではないと判断できます。

 

図Dのウツボを喫食しても中毒にはなりません。

 

だから不適切問題です。

 

ちなみにウツボは食用で、何の問題もなく食べられますから!!!

 

この問題には他にもいろいろありますので、また別日にひとりごとをつぶやきたいと思います。