さて、いよいよ明日の2月14日(水)は・・・バレンタインデーですね。
でも獣医学生にとって明日は、第69回獣医師国家試験の初日で、バレンタインデーどころじゃありません。
ま、受験中にチョコレートを食べるのは悪くないので、誰かにチョコをプレゼントしてはいけない、受験生に渡してはいけない、なんてことはありません。
好きな人がいたら、脳の栄養になるからと言って手渡しましょう(笑)。
今日、この日の精神状態はどうですか?
緊張してますか?それともワクワクしてますか?
色々な感情が渦巻いていることと思いますが、少しでも資料を眺めて、暗記して、ちょっとでも点数を稼ごうと努力するのは焦りを産むので、まったくお勧めしません。
前日は、やはり精神的なコントロールに主眼を置いてほしいですね。
ちょうど世間では冬のオリンピックが開催されています。
世界のトップアスリートでさえ、精神面が伴わなければ惨敗します。
ほんと、こわいです。
要は実力を発揮することさえ、できないってことです。
点数を稼ぐことばかり考えるのではなく、今はマイナスにならない、つまり実力を発揮できない最悪の精神状態にならないようにすることの方が大事なのです。
落ちたらどうしよう、知らない問題が出たらどうしよう・・・という気持ちになるのは、心情としては理解できますが、大変まずい精神状態です。
まず、ここはハッキリさせておきましょう。
自分の気持ちは、自分で勝手に作っているってことを。
現在の状態は様々な捉え方ができ、現在の状態を表す感情の正解があるわけではありません。
例えば「落ちたらどうしようという気持ち」を抱く受験生がいますが、「落ちても命を取られるわけじゃないし、たいしたことないじゃん」と考えることもできます。
ちょうどオリンピックをやっているので、選手の気持ちを考えてみましょう。
失敗したら、4年後ですよ!!!
4年、めっちゃ長い、先の話です。
獣医師国家試験、仮にダメでも来年ですよ、オリンピックの4分の1じゃないですか。
注目されているオリンピック選手、結果がダメだった場合、国民のほぼ全員が結果を知ってるんですよ。
そのプレッシャー、半端ないです。
一方、獣医師国家試験、周りの一部の人間以外、誰も気にしませんよ。
不合格通知、国民に知らせませんから。
話は変わりますが、今でも覚えてることがあります。
実は大学に一浪して入学しました。
受験後、家に帰ると同い年の貴乃花関が初場所で優勝してました。
「ああ、すげえな」「同い年なのに」と思いました。が、同時にこうも思ったんです。
貴乃花関のプレッシャーに比べたら、自分の受験のプレッシャーなんて、たいしたことないじゃんって。
不合格でもテレビ中継されるわけじゃないし、報道陣に不合格の気持ちをインタビューされるわけじゃないし、って。
もう一度言います。
自分の気持ちは、自分で勝手に作っているんです。
ということは、気持ちを変えることもできるんです。
獣医師は獣医学、科学を学んだ人間です。
正しく科学を学んだ人間は「様々なものの考え方」「様々なものの捉え方」をすることの重要性を知った人間に教育されるはずです。
それなのに、多様な考え方が自分でできず、一つの考えや気持ちに固執したら、科学者にはなれません。
厳しく言いますが、つまり、獣医師にもなれないってことです。
自分だけ不幸のど真ん中にいる、自分だけ大変な状況にいる、といった視野狭窄は科学者にあるまじき視座なんです。
確かに、獣医師国家試験大変ですよ。
でも、だからこそ、様々なとらえ方、様々な考え方をしましょうよ。
病気で獣医師になるのをあきらめ、受験会場にそもそも来れなかった学生だっていたはずです。
当日、体調不良になる学生だっているはずです。
試験直前に身内に不幸が起きたり、自分より大変な人がいると思えるから、人間頑張れるんですよ。
では、気持ちを切り替えて、全力を出し切ってきてください!!!
Let it be!
コメントをお書きください