第69回獣医師国家試験も無事に終わりました。
パラリンピックはこれからですが、ひとまずオリンピックは閉会式を終えたようです。
様々な出来事があった今回のオリンピック、書きたいことは山ほどありますが、全体を通して感じたのが
「精神面の重要さ」です。
自分のベストを出す、これがどれだけ難しいか。
極限の状態で練習通りを出すのが、どれだけ大変か。
そして結果を出した選手がみな口にする感謝の言葉。
国家試験も同じなんですよね、共通点が多いから、学べることもたくさんあります。
獣医師国家試験の受験生には、国家試験を単なる試験と思ってほしくないんですよね。
在学中の定期テストと違って、何を試験されているのかを考えて受験してほしいんです。
獣医学に対して、どのように向き合うべきか、勉強できることを苦痛に感じるのではなく、本当は感謝すべきことなのではないか、緊張しても実力を発揮できる練習ができるのは貴重な経験なのではないか、コツコツ継続的に努力することが簡単そうでどれだけ大変で、重要なことなのか・・・。
たぶん成績が優秀な受験生は、何言ってるんだ、合格すりゃ同じだって言うんですけど、社会に出たら意味が分かります。
精神的な成長をしないで社会に出たら、まずかったってことを。
毎年、毎年、同じことをお伝えしているんですが、受験生も、その保護者の方も、みんな点数とることしか考えないヒト、多すぎです。
勉強をしていく中で、知識面だけでなく、精神的に成長することも勉強の目的に入れて欲しいんですよね(Vシステムや楽々のマニュアルに毎年書いてるんですけど、あまり読んでくれていないみたい・・・)。
これは大学に入ってからの話ではないんで、小学校からホントはやって欲しいんです。
小学生の時から周囲に、点数を取ることを目標にさせられるから、それ以外の「学び」がないんですよ。
のび太みたいに、0点でも、そこから何かを学べば意味はあるんです。
点数のようにみえるもの、わかりやすいものばっかりで評価する。
レベル低すぎじゃないですか???
目に見えない、わかりにくいものを追求する、そのレベルが高みを目指すべきだとオリンピック選手たちは教えてくれていたと思います。
精神面の成長、見えないし、感じないし、わかりませんもんね。
だから放置・・・。だから評価しない・・・。
スポーツ大好きなので、オリンピック、競技種目、プロもアマも関係なく、いっつも精神面を意識してスポーツを見ています。
表情、しぐさなどから精神面の成長は、はっきりとわかります。
国家試験も同じで、合格する受験生は顔でだいたいわかるんです。
金儲けだけ考えたら、ただ単に暗記しろ、覚えろ、勉強しろ、合格しろって方針の方が儲かると思いますよ(ちなみに金儲けだけ考えると、合格率何%、何名合格、なんて宣伝をするんですけどね)。
精神面の重要性をいっくら説いても、儲けになりませんから(ご相談、アドバイスは無料なので)。
でも、その儲けにならないことをなぜやってるのかを、受験生には考えて欲しいんですよね。
ほんとに大事なものって、みえないものなんですよ。
コメントをお書きください
千葉はるか (土曜日, 10 3月 2018 00:19)
国試浪人生でした。年もとっています。
受験勉強と名のつくものは、ことごとくすんなり行きませんでした。
落ちるたび、バカだな。みんなが受かる試験なのにと思ったものでした。
なので、試験に挑む前から、自分はきっとダメなんだと思うようになりました。
点数さえ取れれば良いのに取れない。それは、成績が悪いことよりも、分析能力のなさ、戦略する力のなさでした。
国試ひとりごとで衝撃を受けたのは中毒植物です。現役時代は、写真をたくさん見て覚えるだけだと思っていました。
写真のどこをどう見るか、なぜ中毒植物が出題されるのか、なぜ誤食され、どうなるからまずいのか、考えていませんでした。理由は時間がないからだった気がします。様々な科目に優先順位を付けて、知りたいことを調べると、膨大でどんどん的外れになるなと思いました。そういう時に、どうすると覚えやすくなってどう繋がるか考えた時、ゴロで覚えるのが苦手だったので必死に考えていくと、当初より考え方に統一性や自分の勘違いしやすいものなどが分かってきました。
時間がないからと、やみくもにやっていくと、息切れと精神的に落ち込んでしまうので
少し時間はかかってもこれは分かっておきたいぞと決めた分野に関しては、少々時間がかかっても念入りにやりました。
そうは言っても気になるところは増えて行き、どこが勉強のゴールなのか見失いながらも、
3カ月くらいの期間で予定を立て直し、改善を繰り返したおかげで、こういう勉強をやりたい、知りたいと思えてきました。
また、新書や文庫で一般書を読んだりもしました。個人的にはブルーバックスが良かったです。