学説Bの振り返りからまた間があいちゃいましたが、第69回獣医師国家試験の今日は実地を振り返ってみたいと思います。
あ、そうそう、Vシステムの第69回獣医師国家試験の実地CとDの搭載は済んでおりますので、ぜひ活用してくださいね。
まず難易度っていうことでいうと「易」、簡単な問題多かったと思います。
変な問題は特になく、ひねりもない問題が多かったので、点数稼げた受験生が多かったのじゃないでしょうかねえ。
出題される知識や科目は例年とほぼ変わりはなかったのですが、1問1問が王道の知識や問い方が多かったので、易しい問題になったって感じです。
実は第69回獣医師国家試験初日の必須と学説が終わり、2日目の実地を迎えるにあたり、当ブログで以下のようなことを書きました(2018..214のブログをみてね)。
「近年、初日の必須問題、学説問題で選択肢に登場したものが、翌日の実地に出やすい傾向が増しています。
10年以上前はあまり初日と2日目とに関連性はなかったのですが、必須問題が登場した第61回くらいから、少しずつ傾向が強まってます。
よって、実地対策なにすればよいの?と悩んでいる場合は、今日の試験問題で登場した病名やキーワードなどが実地で出されたらと想像して勉強すると、もしかしたら当たるかもしれません。」
で、結論から言いますと、当たりましたね。
お役にたったんじゃないでしょうか?
調べてもらえたらわかりますが、必須と学説の知識が実地でたくさん出てました。
実地の解説つくってるときも、あれ?またか?と何度も気づくくらいだったんで、ちょっと調べれば誰でもわかります。
ということで、第70回獣医師国家試験の約9か月前予言です(笑)。
きっと初日の必須と学説で出題された内容が2日目の実地にたくさん出ることでしょう!
ですから初日が終わったら、採点など意味のないことをせず、必須と学説問題から実地の予想をして直前に効率の良い勉強をしましょうね。
さて、ここからは宣伝になるんで、よかったらお読みください。
必須や学説と違って、実地をズバリ当てるのって、当然難しいんです。
選択肢がほぼ同じでも奇跡に近いですが、そこに加えて設問文と写真まで同じになるなんて、そんな偶然ないんですよ・・・・。
でも、国試研は神ってるんで、当てちゃうんですねえ(自慢)。
学説でも、アホみたいに自慢しちゃいましたが、当てたときくらいしか自慢できないんで、お許しくださいな。
まずは実地Cの問8、有毒植物問題で、正解はアセビ(馬酔木)でした。
以下がその問題です。
実地C問8:〔図8〕は、放牧家畜が摂取すると嘔吐や麻痺などの中毒の原因となる植物の写真である。この植物はどれか。
選択肢:アセビ|イチイ|オトギリソウ|トリカブト|ユズリハ
で、この問題の写真がなんですけどね。
この写真、実はネットのフリー写真で、誰でも使える写真なんですよ。
作問者も、そっからお借りしたんでしょうねえ、国試研と同じように・・・。
そう、実は同じ写真を使った問題がVシステムに搭載されているんですよ!!!
同じ写真の問題だったんですから、そりゃあ、本番は簡単ですよ。
Vシステムの有毒植物は写真が充実してるんで、完全にやりこめば、本番では楽勝って思ってもらえると思います。
ま、私の趣味が有毒植物なんで、当然っちゃあ、当然なんですけどね。
あ、そうそう、ちなみにお風呂ポスターの有毒植物にもアセビは写真付きで載ってるんで、そちらで勉強しても楽勝です。
いやあ、これだけでも鼻が高いんですが、もう1問、自慢しちゃっていいですか?
実地Cの問35、腸重積のエコー問題なんですけど、以下がその問題です。
実地C問35:犬、雑種、雄、10 歳齢。4 日前からの食欲不振と嘔吐を主訴に来院。触診で腹腔内に腫瘤が触知された。〔図35〕は同部位の超音波検査像である。最も疑われる疾患はどれか。
選択肢:腸重積|腸内異物|巨大結腸症|小腸腫瘍|腸捻転
で、下が第69回獣医師国家試験の約1か月前に行った国試研・第12回全国模試の実地問題です。
雑種犬、7歳、雄。このところ下痢が続いていたが、昨晩になって嘔吐したことで来院。消化器疾患を疑い、腹部超音波検査を行った。図は消化管の短軸像である。診断は。
選択肢:リンパ管拡張症|腸内異物|腸重積|リンパ腫|慢性腸炎
エコー写真をお見せできないのが残念なんですが、腸重積のエコーは特異性の高い検査で、腸壁が同心円状に観察(何層にも見える)んです。
ですので、違う症例でも見た目ほとんど同じ画像になるんです。
実際ほとんど同じ画像で出題し、正解も腸重積で同じ、これは完全的中って言っていいんじゃないでしょうか?
試験1か月前に、ほぼ同じ問題で、同じ画像の模試を出題しちゃうなんて、ほんともう神ってます!!!
いま、ちょっと別件で忙しいんで5月末ごろからでしょうか、もう来年の第13回国試研・全国模試の作問がスタートします。
今までの傾向などを踏まえ、また来年、このブログでたくさん自慢できるように、厳選した問題を出題しちゃう予定ですので、ぜひご期待ください!!!
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