獣医師国家試験そのものを学ぶ

みなさんは馬、好きですか?

 

獣医師国家試験は牛、馬、豚、犬、猫、鶏、魚と様々な動物種の知識が必要ですが、日本国内の飼育頭数が他の動物に比べて少ない割に出題数は多いですよね。

 

また、海外に比べて馬のほとんどが競走馬というのも日本の特徴です。

 

で、話は変わりますが、個人的に競走馬を一口持ってまして、愛馬が今度、大きなレースに出るんです。

 

今から期待と不安でいっぱい、いっぱいなのですが、今日は意外と知らない競走馬の話を少ししましょう。

 

競馬に出走する競走馬はサラブレッド種で、走るために改良されてきた品種です。

 

そのため誤解されることが多いんですが、生まれた時から走るのが上手で、速いんでしょって思われちゃいますが、実は違います。

 

サラブレッドは実は基本的に走り方を知りません。

 

もちろん、走れますよ。

 

でも、上手な走り方は生まれつき備わっているのではなく、生後に学習するものなのです。

 

例えばですが、サラブレッドのほとんどは基本、まっすぐ走れないんですよ、知ってました?

 

まっすぐ走る練習(学習)を通して、体をこう使ったらまっすぐ走れるんだと身に着けていくんです。

 

競走馬の走る練習を調教って言いますが、最初のうちは自分より走る能力が高い、要するに上手に走る馬と一緒に並んで走ります。

 

これには色々な意味がありますが、その一つが上手に走る馬のフォームを学ぶことなんです。

 

勉強も同じなんですね。

 

本来、人間はさぼるのが好きですし、楽する方を選びがちです。

 

これが生まれつきの状態だと思うんですが、それではダメなので、勉強の仕方を誰かに教わる必要があるわけですよ。

 

それが親だったり、学校や塾の先生だったり、だれでも良いんですが、勉強の仕方を生まれつき知らないわけですから、学ばないと人間はできないってことを理解して欲しいです。

 

では獣医師国家試験で考えてみましょう。

 

獣医師国家試験の受験勉強は今までとまったく違う勉強であることを自覚していますか?

 

試験範囲、問題数、2日間にわたる試験(長時間の試験時間)、いずれも大学受験までとは大違いです。

 

とくに現役生で多いんですが、大学の定期試験の延長みたいに考えるのは完全に間違ってます。

 

今までの試験と獣医師国家試験は、基本的にまったく別物と考えましょう。

 

だから、獣医師国家試験そのものを学び、学習しなければなりません。

 

問題慣れ、問題を解くスピード、時間配分、難しい問題の対応、集中力・体力、選択肢の消し方・選び方、などなど挙げたらキリがありませんが、知識を覚えること以外にこれらのことも同時に学習する必要があるのが、国家試験なんです。

 

 

ぜひ競走馬と同じように、先輩や先生などから、これらのことを学習するようにしましょう。

 

それが難しかったら、国試研に頼ってくださいね(笑)。