ルールについてひとりごと

なんか忙しいです。

 

同時並行で10以上のやるべきことをこなしていますが、そこに加えて雑誌の連載依頼がきてしまい・・・。

 

ありがたいですが、体がいくつあっても足りませんね。

 

さて、出版社の依頼で原稿を書くことがあるのですが、いくつか自分で気を付けているルールがあります。

 

気を付けていると言っても、ちゃんとできないので担当編集者の方にチェックしてもらうんですけどね(笑)。

 

有名どころで言うと、細菌の学名をイタリックにするとかのルールです。

 

他にも単位のルールに気を付けています。

 

様々な意見があるかと思いますが、個人的には国際単位系(SI)を獣医学系では使うべきだと考えています。

 

なので数字と単位の前には半角スペースをあけるのがルールとなります。

 

どうしても原稿をワープロで打ちこんでいると、半角スペースを忘れるので、担当になった編集者の方には前もってお伝えし、校正でチェックしてもらっているわけです。

 

もちろん自分でもチェックしますが、やはり自分で書いた原稿はバイアスがかかって正誤を見抜くのが難しいです(ちゃんと書いたつもりで読んでしまいますからね)。

 

第三者のチェックの方が正しくチェック機能が働いてくれますので。

 

で、本題なのですが第70回獣医師国家試験の問題を見ていて、???と思うことがいくつかありました。

 

さすがに細菌や寄生虫の学名は正しく表記されていますが、単位で?と思う表記が散見されました。

 

昔はこういったことが少なかったのですが、最近ちょっと目についてきて・・・。

 

厳しいことを言いますが、作問者の質の低下、作問者のチェックをする事務方(農水省ですか?)の質の低下の双方が問題だと思います。

 

なんでこんな厳しいことを言うのかと思われるかもしれませんが、ちょっと怒ってるんですよね。

 

今回(第70回獣医師国家試験)の必須問題に不適切な問題があって、複数正答になった問題がありました。

 

必須問題っていうのは導入当時に定義をきちんと決めたはずですが、簡単にいうと常識問題ってことです。

 

その常識問題が不適切問題ってことは、その問題の作問者は常識知らずってことになりますよね。

 

そうすると常識知らずの人間が問題を作って、資格の有無をチェックする問題を作っていいのって話になっちゃいます。

 

人間ですから、間違いは必ずありますし、私もちょくちょくやらかします。

 

でも必須問題は50問しかなく、変な問題をいれたらまずいでしょう、チェックできなかったわけないでしょうって思うんです。

 

今年の話ですが、同じようなことが看護師の国家試験でも起こっていて、不適切問題が増えていて問題になっているみたいなんです。

 

そこである団体が正式に不適切問題を少なくするよう抗議の文書を出したそうです(新聞記事の内容です)。

 

そりゃ、そうですよね。

 

獣医師国家試験もそうなったら、恥ですよ。

 

過ちを犯すことがあると思うこと、自分が未熟で無知だと自覚することが過ちに気づく唯一の方法だと思います(国家試験のミスも同じです)。

 

過ちに気が付かないのは、自分に慢心、過信した時で、作問者の方が上から目線で問題を作った時だと思います(作ってやってると思った時ですかね)。

 

また高度医療の講義が増えて、こういった文書作成のルールなどをちゃんと伝える先生が減ってきているのもあるのかもしれません。

 

国試研の全国模試も不適切問題ゼロを毎年目指していますが、正直なかなか難しいです。

 

でも、謙虚に間違いを犯すことを自覚して今年も模試問題を注意して作問しようと思います。