第72回 実地の振り返り

本日、無事に第72回獣医師国家試験の実地C、実地DのVシステムへの搭載が終わりました。

 

Vシステムをご利用の皆様は、ぜひご活用くださいね。

 

一通り、あらためてじっくりと実地問題を精査したのですが、その感想を少し。

 

全体の難易度は標準だと思います。

 

簡単なお約束問題はきちんと出題されていますし、難易度の高い難し問題の全体に占める割合も多すぎず、いたって標準的な問題だと思います。

 

ただ、少し気になる点があります・・・・。

 

第72回の実地問題、かなり偏りがありました

 

まあ、解いた人は気づくと思いますが、また?またか?という似た問題が多いんです。

 

例えば口腔腫瘍ですと、犬で出題して1問が例年なんですが、犬でも出題して猫でも出題してと被るんですよね。

 

これが偶然なのか、それとも今後もこの傾向が続くのか、これは判断しようがないのですが、どちらにしても対策方法はただ一つ。

 

「苦手科目、苦手分野がある人は落ちる」だから「苦手をつくるな」が対策となります。

 

これはいつも言っていることなんですけど、獣医師国家試験に限らず、国家試験はバランスのとれた学生が合格しやすく、偏りのある学生は危ないんです。

 

得意と不得意がはっきりしていて、得意分野や科目がたくさん出題されればよいんですけど、逆の場合は落ちますよね。

 

要するに得意と不得意をつくってしまうと、ギャンブル要素の強い受験になっちゃうんです。

 

絶対に落ちたくないと思うのなら、苦手科目はつくっちゃいかんのですよ。

 

第72回獣医師国家試験の実地は偏りがかなりありましたから、ある受験生はすごく点数をとれたでしょうが、苦手分野をたくさん出題された受験生はたまったものじゃなかったことでしょう。

 

第73回獣医師国家試験がどうなるかはわかりませんが、苦手をつくらない勉強をみなさん心がけておけば、どんな問題が出ても大丈夫です。

 

苦手科目でも最低6割が目標です。